"鬱(うつ)"について(2)
また、鬱のつらいところの一つに、精神科との関係もあります。
これは多くの経験者の意見にもありますが、
精神科に行って余計にダメージを受けて帰ってくることもあります。
話を聞いてくれない、形式だけの問診で薬を出される、
酷い時には問診の中で怒られたり考えを否定されることさえもあります。
つらくてどうしようもなく、助けて欲しい一心で病院に行き、
まして精神科という、なかなか行きにくいところにやっとの思いで行ったところを、
追い打ちをかけるようにこんな扱いをされるのはあんまりです。
また、診断基準として精神医学の進んでいるアメリカ精神医学会のDSM-Vや
WHOのICD-10などが基準にされていますが、数年で新しい基準に変わっています。
特に精神医学などの分野では急速に解明が進んでいくので、
今の診断基準ですら数年後には違う診断になっている可能性もあります。
発達障害である自閉症やADHDなども昔は解明されていませんでした。
目に見えない難しい分野であり、医師の診断を鵜呑みにするのもリスクがあります。
もしかすると、何十年か経って初めて解明される症状かもしれません。
そう思うと、精神科の頼り方にも工夫が必要に思います。
頼れるところを上手く頼る必要がありそうです。
"鬱(うつ)"について(3)に続きます。