誰もが「生きている」だけで実は十分すごい。（野生動物との比較から）

人って普通生きてますよね。

いや何言ってんだって感じだと思うんですけど、生きてることが当たり前って案外当たり前じゃないんじゃないかって思いまして。

というのも、ざっと調べて大体日本人の大半は生まれてから生存率が80%は超えてる感じみたいなのですが、これが野生動物だと生存率は半分以下というか、少なくとも人よりはかなり低いみたいなんです。

ということは、まだ人が野生生活みたいなのをしてた頃とかも、生存率って今よりはずっと低くて、それこそ医療とかも進んでなかった訳ですし、当たり前のように生きて、その上で豊かさを求めている現代って生物史的に考えるとめちゃくちゃ恵まれてるなと。

それこそ現代でも貧しい国とかでは新生児の生存率が低かったりもしますし、特に日本は恵まれてますよね。

普通、比較対象は身近な人や他の日本人だとは思いますけど。

今も景気が悪いと騒がれてはいますが、それでも世界的に見れば日本は十分豊かだと思います。

でもバブルなども経験していますし、やっぱり比較対象は「豊かだった頃」と「今豊かな他国」なんですよね。

日本は先進国の中でも相対的貧困率が高いとかも言われていますが、経済が上手く行っている国だって他の問題があったりします。

日本は食べ物は美味しいし治安は良いし、失業率だって低いと思います。

文化や歴史など誇れるものも沢山持っています。

もちろん問題は山積みですが、他国が羨むような良い物も沢山あります。

それと、動物として本来ならこれほど高い生存率を維持しているだけでもすごいのに、そのうえ豊かな暮らしを普通求めますよね。

海外旅行に行きたい、ブランド物が欲しい、車が欲しい、家が欲しい。

昔ほどではないですけど、それなりの物欲はみんなあると思います。

確かに、優秀な人はそれらを手にする働きができるとは思いますが、人間みんな同じ実力がある訳ではないと思うので、中には普通に生活するお金を稼ぐだけでも必死な人もいると思います。

でも、それってむしろ生き物として本来的に考えると、仕方のないことと言いますか、むしろ生きているだけでも実は十分恵まれているんじゃないのかなって。

それこそ、さっきも言ったように貧困や、同じ日本でも病気などがあって生きることすら十分に全うできない人もいると思います。

そういう方も現実にいる以上、もっと「生きている」こと自体にありがたみを感じてもいいんじゃないのかなと。

優秀じゃなくても、貧しくても、結婚できなくても、無職でも、生きているだけですごいというのは、日本人の平均と比べればそうは思えないかもしれませんが、世界の他の国と比べたり、そもそも他の野生の動物達や大昔の人間と比べると、感じ方が変わってくるような気がします。

これが昔の人だったら、日本が貧しい頃だったら、他の貧しい国だったら、それこそ疫病や戦争がある頃だったら、きっと今当たり前の感覚が当たり前じゃないはずです。

そして、それはいつまた訪れるかも分かりません。

また戦争が起こるかもしれない。新たなウィルスが蔓延して大量に人が亡くなるかもしれない。とてつもない自然災害が襲ってくるかもしれない。

先の震災を予測できなかったように、明日何が起きてもおかしくないことは私達日本人が特によく分かっていることだと思います。

「生きている」ことって当たり前じゃないんだなと思います。

もし、今仕事とかでとても辛い人がいたら、何でそんなに辛いのか、一度こういった視点から考えてみて欲しいです。

生きていること自体が実は生き物としては大変なことで、すごいことで、それだけでも十分辛くなる理由になるのに、その上もし豊かさを求めているとしたら、そりゃとても辛いと思います。

家族を養う収入を得ようと思ったら、本当は誰にでもできることじゃないと思います。

当たり前のように家族を持って育てて行くなんて、実はすごいことだと思います。

歴史上、家族を持ちたくても金銭的に持てない時代もあったと思います。

いくら人とはいえ動物ですから、生まれた時点で実力差もありますし、言ってしまえばみんな不平等です。

それが本来の在り方だと思いますし、でも人はそういった貧しさや危機をなんとか頑張って乗り越えてきたんだと思います。

もっと、歴史や世界といった大きい視野を持って、「今生きている」ことだけで十分ありがたみを感じて良いと思うんです。

そして、他人と比べて生きることをやめませんか？

ぼんやりブログ。