「ネガティブでOK!」という最強のポジティブ思考
昔はよくネガティブになってしまう自分が嫌で、更にはネガティブになってしまう自分にもっとネガティブになる、というのを長年繰り返していました。
負の連鎖とは怖いもので、それだけならまだ小さい被害が、ネガティブがネガティブを呼び雪だるま式に膨れ上がってしまいます。
とはいえ、長年ネガティブと戦っていると、色々試す中でさすがに効果的なものもあり、それが「まずネガティブになること自体にネガティブにならないようにしよう」というものでした。
こうすれば、雪だるま式に膨れ上がることは止められるからです。
しかし、これが思ってた以上に効果があり、この考え方が染み付いてからはもはやネガティブになること自体がなくなっています。
この件について少しまとめてみたいと思います。
まずは負の連鎖を止める
薄々感じてはいたのですが、ネガティブになってしまうことそれ自体よりも、ネガティブになってしまうことに対して更にネガティブになってしまうこの負の連鎖が一番厄介なものでした。
なにせ、何らかの出来事をきっかけに一度ネガティブになると、そこから急激に負の感情が膨れ上がってしまうからです。
そんな中、立ち寄った本屋で心理カウンセラーで有名な心屋仁之助さんの「あなたの性格は変えられる」がふと目に入り、その中で「ダメな自分を認める」ということが書かれていました。
人はつい"ダメな自分を認めたらもっとダメになってしまう"、"こんなダメな自分を認めることなんてしてはいけない"、といった厳しい考えを持ちがちですが、この本ではそれでも認めて良いんだと、心屋仁之助さん自身もまずはダメな自分を認めることで変われたんだということが書かれており、ちょうどそれが自分の中にすっと入ってきました。(数年前の出来事なので、本書の内容は少しうろ覚えです)
そこでこれをきっかけに、まずは試しに”ネガティブになってしまうこと自体を認めてみよう”、と思うことにしました。
もちろん、一朝一夕では変わりませんから、時間をかけて変えていくことにしました。
ネガティブになってしまう自分を認めよう
とはいえ長年のネガティブ思考が板についていますので、つい今まで通りネガティブになってしまうことにやはりネガティブにはなってしまいます。
それでも、なるべく「ネガティブになってしまうこと自体にはネガティブならないようにしよう」と心がける中で、何回かに1回、といったペースで徐々に「ネガティブになってしまうことは仕方がない」「そりゃあこんなことが起きればネガティブにもなるさ」と思えるようになり、それが数ヶ月、1〜2年と経つ中で染み付いてきました。
また、それと同時に、「そもそもどうして人はネガティブになってしまうのだろう」といったことも考えるようになり、その中で「これは何かしらの防衛本能に違いない」と考え、そこから「ネガティブは必要があって起こるものなんだ」と思えるようになったのも一つの大きな変化でした。
ネガティブ思考がなくなる
考え方というのは習慣なので、最初は遅々としていた変化も、段々と染み付いて、今ではほとんどネガティブになることすらなくなりました。
というのも、「ネガティブになってしまうことは仕方のないこと」で「体(脳)が本能的に求めていること」なんだと考えるようになると、もはやネガティブ思考自体悪いことでないと思うようになったからです。(ネガティブ思考そのものをネガティブなものだと思わなくなった)
今では
「あ〜〜また体(脳)が防衛本能でネガティブ思考発動してる〜〜」
「これ無意識(潜在意識)の領域での現象だから止まるまでほっとくか〜〜」
といった具合に俯瞰して見れるようになっています。
もはや平然と「ネガティブでOK!」とさえ思えるようになると、ネガティブになることすら難しくなります。なぜなら、ネガティブになることにポジティブだからです。これは最強のポジティブ思考だなと思いました。
「ネガティブでOK!」なんです。
「ネガティブでOK!」は"ポジティブ"なんです。
ネガティブであることにポジティブになったら、もう怖いもん無しです。
そんなこんなで、1〜2年かかりましたが今ではネガティブになることすらなくなりました。
最後に
余談ですが、ネガティブになる時がえてして"疲れている時"や"体調の悪い時"が多く、ネガティブ思考が本能的なものであるということからも、心の状態というより体の状態に左右されることが多いなと思うようになりました。
これはセロトニンなどの体内物質が関係していると思います。
すなわち、体調が良くてセロトニンが十分にあればネガティブにならないし、体調が優れなかったりストレスでセロトニンが枯渇するとネガティブになるというものです。
これは心の状態が先行するのか、体の状態が先行するのか、という話になるのですが、正直体の状態の影響が大きいと個人的には考えています。
試しに、ネガティブになってしまっている時に"体調が悪くないか"を気にしてみてください。(疲れ、血行不良、肩こり、等)
それと、ネガティブになってしまった時に、十分な休養をとったり湯船に浸かって体を温めてみたりして、体調が良くなることでネガティブ思考が弱まるかも試してみて下さい。もし心理的な要因の影響が大きいのなら、体調が良くなってもネガティブな考えはそのままのはずです。
ただ、私はここ1〜2年の間の経験上、体調をよくすることでネガティブが収まるということがかなり多く(強い心理的ストレスのある時は焼け石に水でしたが)、またこれは統計がある訳ではありませんが、ネガティブになりやすい方というのも元々体の弱い方が多いのではないかと思います。つまり、元々体質的にセロトニンが枯渇しやすいのではないかと思うのです。
なので、いわゆる"病んじゃう"状態の時には、「いかにそのネガティブ思考を論理的な考え方で打破するか」より、美味しいものを食べたり湯船に浸かったり"体を元気にする"方向で対応するのが良いと考えています。むしろネガティブな時にネガティブになってしまう問題に対して考えることによって解決をしようとするのは考え事それ自体がエネルギーを使うということもあり、体に負担をかけてよりネガティブが悪化する可能性もあると思います。
とはいえ、これもあくまで私個人の考え方、やり方なので、ご自身に合った方法が一番だと思います。よければ一つの参考程度にして下さい。
以上、大変長くなってしまいましたが、ネガティブ思考に対する個人的な対処法についてまとめてみましたm(_ _)m