ぼんやりブログ。

ゆるーく生きていたい。考えたことなどを書いていきます。

潜在意識の影響を考える。

「顕在意識」と「潜在意識」。

「意識下」と「無意識下」。

 

私たちは、自分の好きなように行動しているように見えて、存外潜在意識の影響を大きく受けていると思う。

「自分はこれが好きなんだ」と思っているつもりでも、本当は違うかもしれない。

 

 

ダイレクトに言えば、心理的に健康な人はあまり問題はなくて、一方心理的に課題を抱えている人は、この潜在意識の影響を大きく受けている人が多いんじゃないかと思っている。

劣等感、罪悪感、無力感、憎悪、恐怖、嫉妬、数を上げればキリがないが、そういった"負の感情"が潜在意識の奥深くに強くあると、それが知らず知らずのうちに日常的な様々の活動に影響を与えている。

こう言うと、思い当たる節があったり、重々承知だったりするかもしれない。

 

 

これは分かりやすい例だけど、例えば「社会のためになりたい」と思っている人、「きれい好き」な人、「真面目」な人、「責任感が強い」人、などのいわゆる"立派系の人"は、思ってもみない潜在意識の影響を考えてみて欲しい。

恐らく、中には義務感や罪悪感、劣等感や強い承認欲求によって徳の高い行動をとってしまう人もいるんじゃないか。

ちなみに自分はこのタイプで、デフォルトで人より立派じゃないと罪深いという意識がある。(これは自分に対してで、他の人にはそうは思わない)

 

勉強は人よりできないといけないし、普通に遊んでいてはいけない、社会的に立派な人物にならないといけないし、道徳的な人物でないといけない。

自分を優先してはダメで、怠けてもダメで、常に勤勉で一生懸命でないといけない。

......自分の場合、概ねこのような考えを持っていて、昔から「真面目」な人だった。基本的に遊ぶことに罪悪感を感じる。

 

このことの難しい点として、同時に強力な"良い面"があることがある。

そりゃ、真面目だと社会で評価も得られやすいし、色々良いことが多い。

だから大変でも"これで良いんだ"と思ってしまう。いや、もはや思ってしまうと言うより、やろうと思ってもできないような模範なのかもしれない。ただ、表面的に見える部分の裏にある根深い弊害を思えば、私ははっきりと"これは良くない"と断言する。

 

 

世の中の色んな人を見ていると、潜在意識にある負の影響を強く受けていそうな部分というのがなんとなく伝わってくる。

やたらと自分を卑下していたり、正義感が強かったり、行動の陰に劣等感があったり、大小ありつつ、何かしらの課題を抱えている人は多い。

それが生きていく上で支障がなければ良いんだけど、中には危険なレベルで影響を受けている人もいて、例えばそれがメンタルヘルスの病気に直結していることもある。

 

本気で自分のことを無価値だと思っている人、頭ではそう思わないようにするんだけど、漠然と罪悪感に襲われる人、こういった困難を抱えている人がいる。

そして、潜在意識レベルの課題に対しては、アプローチが難しい。それに他人が表面的に判断すれば、その人はそういう人なんだと思われてしまう。けれど、例えば生まれつき自分のことを死んだほうが良いと考えている人などいないだろう。

 

 

最近少しアドラー系の本を読み始めて、感情のために理性があるのではなく、理性があって感情が発動する、という説が新鮮だった。

例えばこれと併せて考えれば、自分が無意識に感情的になる部分については、潜在意識下で便宜上理性が感情的になるよう働きかけているのかもしれない。

それは恐らく自分が傷つかないように、嫌な思いをしないように、といった防衛本能だろう。しかし、自分を守るために潜在意識が引き起こす種々の影響が、皮肉にも正に自分を苦しめる状況を生み出しているとも言えるのだ。

中にはここまで分かってはいるんだけど変えられない、と苦しんでいる人もいるだろう。それくらいに、潜在意識の影響の大きさとアプローチの難しさがある。

 

 

基本的に、自分のやりたいことを素直にできる人というのは、心が健康で、そして頭が良いと思う。頭が良いというのは、部分的であるとしても心が健康である必要がある。そうでないと、物事を正しく認識したり判断できない。まして行動にも歪みが生じる。

 

 

自分の中のイメージとしてあるのがスーパーマリオで、まずスタート画面から「VERY HARD」しかない人は、スタートすると画面が所々黒くなってて見えないし、コントローラーが異常な動きをするし、ジャンプしても高さや方向が毎回バラバラで、しかも敵がめっちゃ多いし強い。道も穴ばっかりで、そのくせ回復のキノコは滅多に出てこない。極めつけは勝手にライフも減っていき、クッパには絶対に勝てないしピーチには何であんたなのと言われる。例えて言うとこれくらい、人生はハードモードだろう。これが自分の好きでなったことじゃなくても、変な動きをしていれば当然周りからは「何やってんのw」と言われるし、自分だってもちろんうまくやりたいけどコントロールが効かない。そしてどんどん精神的に疲弊していく。

イメージ的には、こんな感じ。

自分自身のコントロールが効かないことが、一番辛い。

 

 

この状況で何ができるかな、とは思うんだけど、少しずつでも思っていることがちゃんとできるようになれたらと思う。

やりたいと思うことが素直にできて、素直に好きだと思うことができて、自分の人生の舵を自分でとれて、コントロールが効いている状態。

そのためには自分の潜在意識にあるものに気づいていったり、無意識に判断/行動してしまっている部分に薄々気づいていって、徐々にそこを顕在意識下に引っ張り上げて考えられるようになると、ああなんだこんなことだったのか、と思えるようになるかもしれない。

また、「まさか、もしや」という気持ちで試しに自分を捉えなおしてみると、自分の囚われているものに気づけるのかな、とも思う。これが難しいんだけれども。

 

イージーモードの選べない、ハードモードの人生は辛いぜ。(終わり)

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